アマゾンでは、取り扱っている書籍の一部で、「なか見!検索」機能が搭載されており、冒頭数頁の試し読みが可能となっている。
本書は1991年8月31日付けで竹書房から初版が発行されていて、現在は絶版状態となっている。
また本書は2002年11月19日付けで、小学館から販売開始されている。
前置きが長くて申し訳ないが、筆者は竹書房版「燃えよペン」と小学館版「燃えよペン」には「違い」があると言いたいのだ。
「なか見!検索」機能で小学館版を読むと、竹書房版には存在しない、句読点が打たれているのだ。
小学館の方針なのかどうかは知らんが、小学館から販売されている少年・青年漫画には基本的に句読点が付いている。
手持ちの漫画本で確認すると、竹書房も筑摩書房も秋田書店も白泉社も講談社も集英社も太田出版も新声社も角川書店も
一迅社もソフトバンククリエイティブ社も少年画報社も幻冬舎も双葉社も早川書房もそうした方針を取っていない。
筆者が問題にしたいのは、小学館で販売されている少年・青年漫画には句読点が打たれていることではない。
他の出版社から小学館に「移籍」した少年・青年漫画に無理矢理句読点を打つ、その暴挙に対して怒りを覚えているのだ。
不必要な句読点の設置が、島本氏の流れるようなネームを寸断し、ギクシャクした読後感を与えていることに何故気付かん。
そもそも1991年に既に世に出ている漫画に対して、11年も経ってから、勝手に編集する権利が一体何処にあるのか。
実を言えば、句読点は「こう打たなければならない」、といった国文法は存在しない。
筆者は学生の頃、国語の教師から、「文章を音読してみて、息継ぎする箇所に読点を打て」と指導され、
今でも基本的に教わった通りに読点を打っている。
アマゾンレビューを書くようになってからは、レビュー内容を、より分かり易く読んで貰うために句読点を打っている。
要するに個々人の「ローカルルール」の範疇を一歩も踏み越えていないのだ。
しかしながら、英文法は厳密に教える癖に、国文法が「ローカルルール」頼みとは笑わせる。
しかも英文法を座学で学んだからと言って、英語圏の人間と滑らかな意思の疎通が出来るかと言えば、決してそうはなっていない。
本書は島本和彦氏が、「炎の転校生」の連載を終え、「燃えるV」が週刊少年サンデーの巻末の常連となり、
当時の作者近況欄に「俺はまだやれる!やれるんだ!」と、悲鳴のようなコメントを記入し、
朝日ソノラマの今で言うところのラノベの挿絵描きまでしていた島本氏が、
やがて自分自身の内面と向かい合い、掘り下げてゆくことに活路を見出し始めた節目の書であり、
後の「吼えろペン」、「アオイホノオ」へと繋がって行く、ひとつの「流れ」を形作った、「ひな形」でもある。
竹書房版「燃えよペン」には文句なしで5つ星評価だが、
小学館版「燃えよペン」にはレビューを書く気すら起きない「理由」を御理解して頂ければ幸いである。
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